あおむけで眠りたい

カナリア」を見る。いいところはあった。
おばあちゃんの存在感とか。物語については。ん。
これをつまるとかつまらないって枠でくくっていいのかな。
とりあえず。エンターテイメント性はないね。
娯楽作品じゃないのは百も承知だったけど。
その上で。ない。ドキュメントでも。ない。
自分や周囲の近しい人に起こりうるそれ。
現実に起こったあれ。それあれについて考える。
そのための引き金なのかな。そして少女。


泣いたり。団欒のなかにいたり。黙ったり。怒ったり。
どれもこれもピーキーで。やっぱりそこがいいんだろう。
動物の赤ちゃんを見て顔がほころぶがような。
そういう反射。価値。少なくともオレにとっては。
性的衝動の対象にもなるし。それだけでもない感じ。
自分のいやらしさを感じ。ほんの少し恥じながら。
それでもこっそりと眺める。ほそい首。うすい肩。
ロリータ・コンプレックスの住人。つまり。
少女が出ているというだけで見られた。また事実。


正直な話。オレはそんなに好きじゃなかった。と。