欺瞞 Tender 炒飯

得意料理は。という質問に対して、こう答える。
うーん、チャーハン。鮭チャーハンですね。
たいていの場合、チャーハン簡単じゃないの、という反応。
誰でも作れるけど、おいしく作るのは難しいでしょう。
このやりとりだけで、微妙にこだわってるように見られる。
いまひとつ料理をしない方、お勧めです。


ということで、ごはん、鮭の切り身、長葱、たまご、調味料。
並べてコンロに火をつける。炒める。炒める。飯。


おなかがすいていたのでがっつり食べる。ああ。うまい。
さすがオレ。つくったの4年ぶりくらいの気がするなあ。
その割にはよくできてる。いくらでも食べられそうだよ。


十分後。んー。このチャーハンちょっと水っぽいなあ。


オレはかための米が苦手で、いつもやわらかく炊いてしまう。
きょうは意識してたのに、それでもやっぱりやわらかめだった。
味付けがどうこうじゃなくて、その前の段階でつまづき。
空腹のおかげで、はじめ美味しく感じたけど。けど。


いや。もちろん。つくってる途中からわかってたさ。欺瞞。